婚約者を置いて旅行にでかけた②

かなり日にち空けてしまいましたが冬の瀬戸内ひとり旅2日目。

 

2日目 高松へ

翌日起きたらなんだか顔がぱんぱんで、マッサージしてもぱんぱんで。恥ずかしいし、結局ドミトリーとも馴染めないままチェックアウトしました。フェリーの時間を間違えて1時間くらい暇になったので、民宿兼カフェへ。きちんと綺麗な一軒家で食べるトーストとサラダ、ゆで卵は涙が出そうなくらい美味しくて、ホットコーヒーも飲み干しました。シェアハウスに住んでいたこともあるのにドミトリーに全然馴染めなかったことがショックで年々できないことも増えていくものだ。と考えたのでした。

 

フェリーに乗って高松に向かいます。今では2児の母になった友達と再会。ゲバラみたいな格好で現れた彼女は、お母さんになっていましたが、東京でよく一緒に遊んでた時と変わらず他愛もない話でたくさん笑えてなんだか気持ちが楽になりました。

 

そこからライターの神田さんに紹介していただいた『Bookcafe solow』へ。地元民の足である「ことでん」に揺られて向かいます。駅から10分くらい歩いて辿り着いた店内には、薪ストーブが置いてありました。見た目も暖かく、天井まである本棚にはびっしりと本が並んでいます。雰囲気でいうと、下北沢の『気流舎』みたい。ホットチャイを入れてくれたオーナーの宮脇さんと、これまた結婚生活の話をしながら、翌日どこにいこうか考えます。せっかくならと宮脇さんが会員制の古本屋さんを紹介してくださり、そのまま連れて行ってくれました。

 

『なタ書』という古本屋さんは靴を脱いで店内に入ります。酔っ払ったら上ることも、おりることもできないであろう階段を上った先には、意外と広い空間があり、ジャンル問わずたくさんの本が並んでいます。その中でひさしぶりに手に取った岡崎京子の漫画を読むと胸が痛くなってきました。きゅーってなる痛みでなく、ちくちくとじくじくと痛いやつ。さっと閉じて、しばし店主の藤井さんとお話。1月に入って数日経った今、福袋を作っているといいます。作業を見ながら、これまた結婚についてしばし話したあと、藤井さんが私だけの古本福袋を作って持たせてくださった。自分では買わないような本も入っていて、他者からの私へのイメージの断片を垣間見た気がしました。

 

藤井さんから紹介していただいたカレー屋さんは、種類が豊富。私が注文したのは味噌漬けのチーズをバーナーで焼き、その香りに包まれたカレー。とんでもなく美味しく、腹痛に悩んでいたが完食してしまうほどでした。後ろの席に座る男女はなんだか東京の話をしていて、ここへいってみたい、あそこのあれが美味しいらしい。みたいな東京への憧れを目の当たりにして、自分が東京にいないことを再確認し、ちょっと寂しくなりました。歩いてホテルへ帰る途中、東京ではもうほとんどみることができない、キラキラした、とても長い商店街を見て「旅行でよかった」と思うのでした。

 


 2日目は全然寝付けず、夜中に彼にメールをしてみる。

寝ているようで返事はない。翌日の荷造りや、IKUNASを読んで明け方にようやく眠ることができました。

 

 

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初めてほんもの見た。ここにも平山夢明の本があってびっくり#ひとり旅 #腹痛 #bookcafesolow